甲子園新聞 あ*ぷ*ら センバツ 第80回記念大会

3月22日(土)

-第1日- 開会式
10時20分 第1試合 [ 1回戦 ] 駒大岩見沢(北海道) 6―4 成章(愛知)
12時50分 第2試合 [ 1回戦 ] 東北(宮城) 7―2 北大津(滋賀)
15時20分 第3試合 [ 1回戦 ] 安房(千葉) 2―3 城北(熊本)
3月23日(日)

-第2日- 8時30分 第1試合 [ 1回戦 ] 明徳義塾(高知) 3―0 関東一(東京)
11時00分 第2試合 [ 2回戦 ] 下関商(山口) 1―5 履正社(大阪)
13時30分 第3試合 [ 2回戦 ] 小松島(徳島) 4―2 聖望学園(埼玉)
16時00分 第4試合 [ 2回戦 ] 鹿児島工 2―1 水戸商(茨城)
3月24日(月)

-第3日- 9時00分 第1試合 [ 2回戦 ] 常葉菊川(静岡) 7―6 明豊(大分)
11時30分 第2試合 [ 2回戦 ] 千葉経大付 5―2 興譲館(岡山)
14時00分 第3試合 [ 2回戦 ] 長野日大 0―3 今治西(愛媛)
3月25日(火)

-第4日- 9時00分 第1試合 [ 2回戦 ] 東洋大姫路(兵庫) 8―1 一関学院(岩手)
11時30分 第2試合 [ 2回戦 ] 八頭(鳥取) 0―3 宇都宮南(栃木)
14時00分 第3試合 [ 2回戦 ] 丸子修学館(長野) 0―7 智弁和歌山
3月26日(水)

-第5日- 9時00分 第1試合 [ 2回戦 ] 敦賀気比(福井) 2―3 天理(奈良)
11時30分 第2試合 [ 2回戦 ] 慶応(神奈川) 10―2 華陵(山口)
14時00分 第3試合 [ 2回戦 ] 聖光学院(福島) 2―4 沖縄尚学
3月27日(木)

-第6日- 9時00分 第1試合 [ 2回戦 ] 平安(京都) ― 駒大岩見沢(北海道)と成章(愛知)の勝者
11時30分 第2試合 [ 2回戦 ] 横浜(神奈川) ― 東北(宮城)と北大津(滋賀)の勝者
14時00分 第3試合 [ 2回戦 ] 宇治山田商(三重) ― 安房(千葉)と城北(熊本)の勝者
3月28日(金)

-第7日- 9時00分 第1試合 [ 2回戦 ] 中京大中京(愛知) ― 明徳義塾(高知)と関東一(東京)の勝者
11時30分 第2試合 [ 3回戦 ] ―
14時00分 第3試合 [ 3回戦 ] ―
3月29日(土)

-第8日- 9時00分 第1試合 [ 3回戦 ] ―
11時30分 第2試合 [ 3回戦 ] ―
14時00分 第3試合 [ 3回戦 ] ―
3月30日(日)

-第9日- 9時00分 第1試合 [ 3回戦 ] ―
11時30分 第2試合 [ 3回戦 ] ―
14時00分 第3試合 [ 3回戦 ] ―
3月31日(月)

-第10日- 11時00分 第1試合 [ 準々決勝 ] ―
13時30分 第2試合 [ 準々決勝 ] ―
4月1日(火)

-第11日- 11時00分 第1試合 [ 準々決勝 ] ―
13時30分 第2試合 [ 準々決勝 ] ―
4月2日(水)

-第12日- 11時00分 第1試合 [ 準決勝 ] ―
13時30分 第2試合 [ 準決勝 ] ―
4月3日(木)

-第13日- 12時30分 決勝 ―


1

真夏のある日。

出かけるときからすでに雲行きはあやしかった。
家を発って公園をすぎると、
雨足が激しくなった。
私は見知らぬひさしの下で行く手を阻まれていた。

街渠をつたう雨が桝に押し寄せ、道は瞬く間にほとんど川となった。
水嵩は境界工の天でせめぎあっている。激流となっていた。

私の前にはなにものかわからないが煌々とした店があった。
入り口の半分は自販機が占めている。
中ではなにを売っているのか、売ろうという意志があるのか、
いかなる経済メカニズムを内包するのか俄かに解しがたいやる気のなさが目立つ店があった。

飄々としたたたずまいが存在の意義に抗うことをあざ笑っているかのようだった。

私はインドアの原理主義者。

甲子園新聞 あ*ぷ*ら ’07

第89回 全国高等学校野球選手権大会

【第1日】

 9:00 開会式

10:20 第1試合[1回戦] 佐賀北(佐賀)2―0福井商(福井) ×

12:50 第2試合[1回戦] 岡山理大付(岡山)2―3興南(沖縄) ×

15:20 第3試合[1回戦] 文星芸大付(栃木)5―0市船橋(千葉) ×

【第2日】

 8:30 第1試合[1回戦] 松商学園(長野)3―9近江(滋賀) ○

11:00 第2試合[1回戦] 今治西(愛媛)12―1八代東(熊本) ○

13:30 第3試合[1回戦] 智弁和歌山(和歌山)2―4仙台育英(宮城) ×

16:00 第4試合[1回戦] 尽誠学園(香川)2―12智弁学園(奈良) ○

【第3日】

 8:30 第1試合[1回戦] 駒大岩見沢(北北海道)1―7帝京(東東京) ○

11:00 第2試合[1回戦] 神村学園(鹿児島)6―3金光大阪(大阪) ×

13:30 第3試合[1回戦] 甲府商(山梨)14―1境(鳥取)○

16:00 第4試合[1回戦] 花巻東(岩手)0―1新潟明訓(新潟)○

【第4日】

 8:30 第1試合[1回戦] 愛工大名電(愛知)3―4創価西東京) ○

11:00 第2試合[1回戦] 大垣日大(岐阜)2―1金足農(秋田) ○

13:30 第3試合[1回戦] 東福岡(福岡)4―3桜井(富山) ○

16:00 第4試合[1回戦] 駒大苫小牧南北海道)4―5広陵(広島) ×

【第5日】

 9:30 第1試合[1回戦] 青森山田(青森)5―0報徳学園(兵庫)×

12:00 第2試合[1回戦] 聖光学院(福島)11―7岩国(山口) ×

14:30 第3試合[2回戦] 長崎日大(長崎)3―1星稜(石川) ○

【第6日】

 8:30 第1試合[2回戦] 常総学院(茨城)3―5京都外大西(京都) ○

11:00 第2試合[2回戦] 徳島商(徳島)1―3開星(島根) ×

13:30 第3試合[2回戦] 楊志館(大分)6―4高知(高知) ×

16:00 第4試合[2回戦] 常葉菊川(静岡)12―4日大山形(山形) ○

【第7日】

 8:30 第1試合[2回戦] 桐光学園(神奈川)6―9日南学園(宮崎) ×

11:00 第2試合[2回戦] 前橋商(群馬)2―1浦和学院(埼玉) ×

13:30 第3試合 [ 2回戦 ] 宇治山田商(三重) 4―4 佐賀北(佐賀) (再試合)

16:00 第4試合 [ 2回戦 ] 興南(沖縄) 2―5 文星芸大付(栃木) ×

-第8日-

8:30 第1試合 [ 2回戦 ] 近江(滋賀) 0―1今治西(愛媛)○

11:00 第2試合 [ 2回戦 ] 仙台育英(宮城) 2―5 智弁学園(奈良) ×

13:30 第3試合 [ 2回戦 ] 帝京(東東京)9―2 神村学園(鹿児島) ○

16:00 第4試合 [ 2回戦 ] 甲府商(山梨)1―2新潟明訓(新潟) ×

-第9日-

8:30 第1試合 [ 2回戦 ] 宇治山田商(三重)1―9佐賀北(佐賀) ×

11:00 第1試合 [ 2回戦 ] 創価西東京)3―5大垣日大(岐阜)○

13:30 第2試合 [ 2回戦 ] 東福岡(福岡)2―14広陵(広島) ○

16:00 第3試合 [ 2回戦 ] 青森山田(青森)4―6聖光学院(福島) ×

-第10日-

8:30 第1試合 [ 3回戦 ] 長崎日大(長崎)5―4京都外大西(京都) ×

11:00 第2試合 [ 3回戦 ] 開星(島根)3―6楊志館(大分) ○

13:30 第3試合 [ 3回戦 ] 常葉菊川(静岡)4―3日南学園(宮崎) ○

16:00 第4試合 [ 3回戦 ] 前橋商(群馬)2―5佐賀北(佐賀)○

-第11日-

8:30 第1試合 [ 3回戦 ] 文星芸大付(栃木)2―6今治西(愛媛) ○
準々決勝の抽選
11:00 第2試合 [ 3回戦 ] 智弁学園(奈良)0―6帝京(東東京) ×

13:30 第3試合 [ 3回戦 ] 新潟明訓(新潟)3―8 大垣日大(岐阜) ○

16:00 第4試合 [ 3回戦 ] 広陵(広島)8―2 聖光学院(福島) ○

-第12日-

11:00 第1試合 [ 準々決勝 ] 佐賀北(佐賀)1―5帝京(東東京)
準決勝の抽選
13:30 第2試合 [ 準々決勝 ] 今治西(愛媛)2―1広陵(広島)

-第13日-

11:00 第1試合 [ 準々決勝 ] 長崎日大(長崎)3―5楊志館(大分)

13:30 第2試合 [ 準々決勝 ] 常葉菊川(静岡)4―5大垣日大(岐阜)


【8強】
今治西○,甲府商×,チベン和歌山×,報徳学園×,
京都外大西×,常葉菊川○,高知×,宇治山田商業×

22/41

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医師三戦

かかりつけの病院といばe-ホスピタルであった私が、
今月に入って医療法に基づき現実社会に設置された施設に5回も出入りしている。
しかも8回目まで「既予約」である。
実はe-ホスピタルには内科、外科、歯科は存在しない。
処方箋を発行しない、すなわち薬を処方しない内科など
単なる霊感商法に過ぎず、血液を見れば卒倒する私が
外科的処置を自ら執刀することなど不可能であった。
また、歯科が存在しない理由も想像に難くないだろう。

ところで久々に出会う医師達はずいぶん若く感じた。
もはやスモウレスラーさえ年下ばかりとなった自分の年齢のせいなのか。
稲本と同様、「下の年代からの追い上げ」など
感じたことはなかったはずだが、
知らずのうちに私は世代の波にうっちゃられ、
みっともない死に体となっていった。


****

第一戦

こんな歯科医がいた。

通院状況を尋ねられ、
「はいしゃさんには一年以上いっておりまちぇん。」
と私は答えた。
隠し切れない真実の怯えが言霊となっていた。
歯科医は何かに合点がいったというように、短く
「そうですか。」
と受けたが、何もかもが予想づくだというふうな落ち着きは、
問いの答えだけでなく、心のうちをも見透かされたようで私は恥ずかしくなった。
そばにいた歯科衛生士が冷ややかでまぶしいまなざしをたたきつけてきた。

それから私は卑しめに抗ずるすべなく小物と化したが、
唯一うがいの水は半分以上捨てるという見栄を張り通そうとしていた。

ところが、麻酔を打たれた唇は、最後の見栄さえゆるしはしなかった。
含んだ水は緩んだ口の端から、清んだままだらしなくこぼれていった。
それを眺めながら私は、なすすべなく輝きを失う人生をダブらせてた。

徹底ぶりに思わず苦笑した。


****

第二戦

こんな外科医がいた。

私は自分のことを極悪非道だと自覚しているが、
外科医の非人間性にはさすがに気が引ける。

足の親指の爪が黒ずみ、ついに化膿した。
早速外科医は、爪を引き剥がそうと試みる。
明らかに徒労に終わるだろう試みに微塵の迷いも見せぬさまは、
機械のメタファーである。
爪は浮き上がりこそするものの剥ぎ取れそうにはなかった。
どこからともなく液体が滴った。
一瞬にして私は言霊さえ降臨しない状況に追い込まれた。
「痛い?」の問いかけには
間髪いれずに呻きとともに頭を振り続けた。
膿を逃がすため邪魔な爪を切られていると、
老いた看護師が不審そうに様子を覗きこんできた。
おっさんが油汗をたれ流しながら、これまたおっさんに爪を切られる光景は、
確かにめったに見られぬ興行だろうと思うが、
一向に立ち去る気配のないその看護師を過去記憶にないほど
ぶっとばしてさしあげたいと思った。


****

第三戦

こんな歯科衛生士がいた。

医師と看護師、歯科医と歯科衛生士は飴と鞭である。
看護師や歯科衛生士が医療施設からいなくなれば、
私は5回の通院のうち3回を省くことができたかもしれない。

ブラッシングのレクチャーを受けることになった。
鏡に映る自分の口元は、スポットライトに耐えがたく疲れていた。
治療の仕上げは歯科衛生士の仕事であった。
私は歯科医の治療の屈辱から開放され、きわめて大人の事情で、
気分の高揚を迎えたのもつかの間、ふたたび絶壁を陥落する思いがした。