megas

巨大なという意味の接頭語「メガ」が暗示する規模が小さくなった。
例えば、想像を絶する破壊的な程度の強調に使われた「メガトン級」は2002年を最後にジャーナリズムから締め出され、俗に使われる場合も今では嘲笑をあしらわれる。背景には急進するデジタル技術があり、情報のインフレーションとも称すべき状況に、メガ単位の情報が当たり前のように扱われ、それは情報処理が可能な程度としてインパクトを失い始めている。ヤフーメールの容量が100メガバイトまでになった衝撃が、1ギガバイトのウェブスペースを提供するGmailのリリースですぐさまかき消されたことを思いおこすといい。Googleはメールに1ギガを使い切るユーザーはいないという判断で、"you should never have to delete mail"とベータ版のログインページに掲げている。これはつまり、メガはしょぼいがギガは人智を超えたサイズだと一般に認識されている一つの証である。こういった現状でかつてのメガの役割をギガで置き換える世代交代が進行している。
メガンテからギガンテとか
ギガスとか
ギガフロップ(ギガコード/ギガアプリ/ギガ払い)とか。
この交代はおそらくさらにきり無く継続され、10年後には名古屋で「テラすげえ」と言うようになり、100年後にはむしろ「チキンテス」がエビルマウンテン周辺に登場するはずである。

【mega history
+1988 MEGA drive
+1989 MEGAlos
+1990s MEGA competition /related site
+1999 MEGA job
+2001 MEGA bank
+19?? MEGA mac

【prefix】
chici 10^39
gummi 10^36
zeppi 10^33
grouchi 10^30
harpi 10^27
yotta 10^24
zetta 10^21
exa 10^18
peta 10^15
tera 10^12
giga 10^9
mega 10^6
kilo 10^3
hecto 10^2
deca 10
deci 10^-1
centi 10^-2
milli 10^-3
micro 10^-6
nano 10^-9
pico 10^-12
femto 10^-15
atto 10^-18
zepto 10^-21
yopto 10^-24
harpo 10^-27